
取材展示会概要
展示会名:第39回フランチャイズショー2022
会 期:2022年3月2日(水)~4日(金)
会 場:東京ビッグサイト
主 催:日本経済新聞社
いま全国に店舗が増えている唐揚げのテイクアウト専門店。あなたもご自身の街中で見かけたことはないだろうか?
そんな唐揚げ戦国時代の中、日本各地で110店舗を展開するのが「唐揚げの天才」である。いったいどんな特徴から、これほどまでの店舗拡大に成功しているのだろうか?
韓国発のフライドチキンと「唐揚げの天才」の2業種を展開するワタミ株式会社の米塚氏に両ブランドの特徴について話を聞いた。

ー今回初めて御社のフランチャイズビジネスを知る方に向けてビジネスモデルをご紹介いただいてもいいでしょうか?
私たちは唐揚げとフライドチキンの2業種フランチャイズ展開をしております。
ひとつ目がこの「から揚げの天才」という、テリー伊藤さんと一緒に作らせていただいているお店でございます。 1号店を2018年に出店しまして、今で約110店舗オープンさせていただいてます。唐揚げのテイクアウトがこのコロナ禍においては需要が高まったので、おかげさまで一気に出店を加速できたというのがあります。
ーなるほど。たしかにここ最近で小規模の唐揚げ専門店が一気に増えたのを感じています。そのぶん競合もかなり多いイメージなのですが、実際どうなんでしょうか?
おっしゃる通りで、一気に唐揚げのテイクアウト専門店という業態が増えてしまったので、実は一店舗当たりの売上ってそこまでうま味がないのが今の市場全体の問題なんですね。ですので、いま我々はメニューの豊富な唐揚げ専門店を目指しているんです。例えばお弁当のメニューをちょっと拡充して、のり弁当をやってみたりしています。
それと、もうひとつ特徴的なのはやっぱりテリー伊藤さんとコラボレーションをしている卵焼きです。唐揚げとプラスでテリー伊藤さんの卵焼きを召し上がっていただけます。テリー伊藤さんの卵焼きは関東では非常に有名で、香りに特徴があって、とても人気がある商品なんです。
ーそれは大きな差別化ポイントですね。出店するにあたって、テイクアウト専門の唐揚げ屋は比較的に初期費用を抑えられるイメージがあるのですが、どれくらい必要になるんでしょうか?
400万~500万くらいでしょうか?月商で350万の売上が見込めるので、個人の方が1店舗目に出店されるにはリスクが小さいと思います。年収で800万くらいになりますので、第一線をリタイアされた方や老後におすすめの業態です。 力のある法人であれば3店舗くらいエリアで出店して面で捉えるっていう手法もありです。
でも、唐揚げ専門店を展開するうえのリスクで1店舗当たりで3,000万くらいとるって絶対やってはならないと思っています。今後3,000万の初期投資を回収するのはかなり厳しいんじゃないかなって、我々がやってみて感じているので、持ち物を軽く始められるのが「唐揚げの天才」ですね。

ーなるほど、個人でも法人でもリスクを抑えて始めることができるわけですね。もう一つの業態はどういったものなのでしょうか?
もうひとつは「bb.q」というオリーブチキンの業態です。これはアジア中心とした全世界で2,500店舗展開しているグローバルブランドのフライドチキンのお店です。 韓国発祥のブランドなんですけども、韓国がチキン文化の国って知っていましたか?韓国ってチキンのお店が非常に多いんですけど、この「bb.q」は韓国で1100店舗展開しているんです。
他のフライドチキン屋さんとの最大の差別化はチキンをオリーブオイルで揚げていることなんです。普通は大豆油で揚げるんですが、フライドチキンって食べると胃もたれするじゃないですか?でもこのチキンは不思議なことに週に2.3回食べても胃もたれしないんですよ。しかも美味しい! それでコレステロールとトランス脂肪酸が0なので女性のお客様にもすごく人気なんです。
もうひとつこだわりとして、日本人の口に合うようにアレンジをしているってところです。もとは韓国のチキンなのでスパイシーだったんです。一部の方には需要があったのですが皆様に食べていただけるように5年かけてアレンジをしました。
ー現在の何店舗あるのでしょうか?それと今後の目標も教えてください。
今はまだ国内で20店舗しかないです。中長期の計画ですが500店舗を目指しています。 ひとつの業態としてようやく一人歩きができるようになったかなって感覚なので、まずは毎年毎年慎重にオープンしなきゃいけないと思ってます。
ーこの「bb.q」はもう完全に店舗型の業態なんでしょうか?
そうです。完全に店舗型ですね。ゴーストキッチンではどうですか?ってよく聞かれるのですが、調理のレギュレーションやルールが厳しいのでやっていないんです。だからこそ絶対に真似ができない味が作れています。
ーこちらは開業にどれくらいのコストが必要でしょうか?
3,000万ぐらいです。物件取得からされる方は3,000万にその費用がかかるので、トータルで4、5,000万はかかってきます。 ただ、フードコートのキッチンなんかをそのまま代用できるパターンも結構多いんですよ。 居抜き物件だったら、多分1,000万から1,500万ぐらいマイナスで始めることができますね。
ーこれは2業態とも楽しみですね。
そうですね。お客様は唐揚げ自体が本当に身近な存在じゃないですか。お客様の身近なところに商売させていただくっていうのが今後の主流なんじゃないかなと我々は思ってます。だから「唐揚げの天才」は身軽にさせていただきました。
「bb.q」は本当は伸びしろしかないと思っています。フライドチキンの有名店にするために一緒にブランドを育てていってくれる方を募集しております!