
取材展示会概要
展示会名:第39回フランチャイズショー2022
会 期:2022年3月2日(水)~4日(金)
会 場:東京ビッグサイト
主 催:日本経済新聞社
餃子といえば宇都宮などが名産地として有名だが、実は京都に、ミシュランにも選出された名店がある。舞妓さんでも食べやすい小ぶりの餃子は、特注の極薄皮と繊細な焼き加減によるパリッとした食感が特徴だ。にんにくあり・なしの2種類があるので、シーンを問わず食べることが出来る。そんな当店「餃子歩兵」がおこなうフランチャイズビジネスとは。お話を伺ってみた。
―御社はどのようなフランチャイズビジネスをされているのか、ご紹介頂けますでしょうか?
「餃子歩兵」というのは、京都祇園が発祥の餃子専門店です。
京都の祇園本店がミシュランを3年連続で獲得した有名店という箔がついたものですから、その箔を活かして全国展開できないかと考えて、広めようと思ったのがうちの「餃子歩兵」というブランドになります。
「餃子歩兵」の特徴としては、ミシュランをとっている「ニラにんにく」と「ショウガ」の2種類の餃子があるんですけれども、その餃子を本店と同じ味・同じ形・同じクオリティで提供しますよという、そういう商品力がございます。
あとはアルコールと一緒に召し上がっていただくようなスタイルのお店なので、どちらかというと夜型店舗です。祇園もそのあたりのお茶屋さんもそういう立地にありますし、銀座店も夜のクラブ街にあるということもあって。
この「餃子歩兵」を広めようとなったオープン当初は、新型コロナも全く関係なかったので夜型でやってきました。しかしその後の2019~2020年に新型コロナが広まって、そこからランチ需要・テイクアウト・宅配というのが増えてきたので、それに合わせた営業時間の変更やメニュー開発をしました。

―では、今後はランチでも需要をしっかりカバーできるということですね。
はい、そうですね。新宿店のテイクアウトの窓口が10月にオープンしたんですけれども、そこでもテイクアウトコーナーを作ってテイクアウトを全面に売り出しました。あとは、ランチを売り込むようなかたちになってます。なので、「ランチやりたい!」という立地でもありですし、今までの「餃子歩兵」みたいな夜型の店舗でもありですし、どういう形でも出店はできるので。
メリットとしては小型なお店なので、だいたい15坪あれば全部まかなえるという点ですね。好立地だと家賃が高くなると思うのですが、小さな規模で出店できるので、賃料がそこまでかからずに出せるというのが特徴になります。
―なるほど。ではイニシャルコストはどれぐらいになりますでしょうか?
2,000万ぐらいです。
―始めるのは法人の方が多いのでしょうか?
今のところは法人だけですね。ただ法人じゃないとダメというのは全く無いので、個人でも「やりたい!」という熱意がある方と一緒にできればと考えております。もちろん、ある程度の資金力は大事になるのですが。
―現在の店舗数と今後の目標数、いわゆる勢いの部分をお伺いできますでしょうか?
祇園本店を入れて8店舗です。もう加盟が決まっている企業さんの見込みが、予定としては石川・大阪・岡山にあるので、プラス3は確実。そして、パリと台湾の計画が進んでるので、プラス2ですね。そうなんです、実は海外出店も見込んでます。
当初の目標はここ5年以内に50店舗作れればと思っていたのですが、新型コロナ禍でいろいろ変わってきたというのもあるので。あまり無理はせず、加盟していただくオーナーさんが儲かる仕組みというのを大事にしたいと思っております。
例えばオーナーさん同士が競合することがないように、条件をつけております。条件がかぶらないは当然なのですが、地方都市であれば一社に「その都道府県を全部任せます」という仕組みにしているんです。あまり多くは獲得せず、小さい会社さんの中で、いちオーナーさんが複数店舗展開できるのが一番いいかなと思っております。この点はどのフランチャイズでも問題になる点なので、丁寧な出店を心がけて、損しないように気を配ってます。

―確かにそれはとても大事ですね。
ミシュランの星やその「一地域ワンオーナー」制度の他に、「こういうサポートが強いよ」とか、「こういうところに長けてますよ」みたいな何かアピールポイントはありますか?
うちは創業者がPRを仕掛けるのが上手いというのもありまして、メディア戦略を得意としております。
認知度といえばやはり京都が強くて、ほかの地域でやると「大丈夫?」という不安の声をいただくことがあるんですよ。どの店舗も良いスタートダッシュを切って頂きたいので、オープン時から大行列ができて活気があって、さらにその状態がずっと続くように、メディアには最初に力をいれていきます。その分お金はかかりますが、最初がどうしても肝心なので。
そういった点は自信を持って提供したいと思っております。そこが本部らしい強みですね。
株式会社祇園歩兵
〒600-8009 京都府京都市下京区四条通室町東入ル函谷鉾町87番地ケイアイ興産京都ビル
https://gyozahohei.com/company/