経営者の皆さんに悩みや不安はありますか?なんて質問したらどんな答えが来るだろう。
- 資金繰りが厳しいから改善したい
- 売上を伸ばしたいけど、何をすればいいのやら
- 利益を確保するために原価を抑えたいんだけど
- 利益がでたけれども、結局たくさん税金でもってかれてしまう
- 従業員との労使問題が絶えない
などなど。想像だけでも、キリがないほど浮かんでくる。それらの不安や悩みを実際に解決することで解消することが最善ではあるものの、そのプロセスを探す道中で、迷走し混乱状態に陥ることは想像に難くない。
けれども解決を待たずに悩みや不安を消し去る方法が1つだけ存在する。それは
知ること。
知識を持つと、手が打てるからだ。手が打てるのであれば、何が自分たちにとってリスクかがはっきりとわかる。不安の重要度が明確になり、ともすれば顕在化していなかった課題に目を向けることもできる。
1700年代のアメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンも『知識に対する投資は、いつでも最高の利益をもたらす』と語っていた。では、どうやって不安を払しょくできる知識を効率よく得ることができるのか。その答えは、あなたの会社の税理士が教えてくれるのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、今回はBIZALOTの取材がきっかけで懇意にしていただいているMarketing demoの石井社長のご紹介で、横浜にあるビジョン税理士法人の皆さんとリモートトークを実施。その中身をお届けします。

月次決算と経営計画書
向井(以下、BIZALOT) 早速なのですが、まずはビジョン税理士法人さんのことを初めて知る読者に向けて、事務所の強みなんかを教えてください。
半田さん(以下、半田) 私たちが他の事務所さんと違うところというのは「月次決算書」と「経営計画書」というサービスがあるところです。この2本のサービスを経営に役立ててもらい、経営改善などを進めてもらうことができるというのが強みです。
BIZALOT 御社に顧問を依頼すると「月次決算書」と「経営計画書」のサービスがもれなく付いてくるってことですか?
半田 そうです。顧問料の中にコンサルティングに近い部分がセットになっているというイメージです。
BIZALOT それ、かなりお得なんじゃないかなという印象ですね。他の事務所さんでは、そこまでしてもらえないかも。どちらも経営の課題を解消するためには必要だというのがイメージとしては、わかるんですが、同時に自身で作るのがとても大変だなぁと感じますね。
半田 お客様によって頻度は異なるんですが、基本的には2~3ヶ月に1度のペースでデータを月次決算書にまとめ、それを用いてお客様とお打ち合わせを行っています。
一般的な事務所さんだと、試算表を見て月次ベースで「こういう結果でしたよ」という過去の結果報告ために数字を使うことが多いんですが、私たちの月次決算書は結果の数字から未来に起こりえることをお話して、それに対してどういう対策が打てるのか、何をしていきましょうかということをお打ち合わせしています。これは強みだと思っています。
BIZALOT お客様の未来を推測して、次の一手へと導いてくれるんですね。ということは経営者自身が気づいていない課題の見える化も可能ということですよね?
半田 はい。その通りです。未来に向けて、まずどこに手を打てばいいか、どうすればもっと会社が良くなるかというような視点で打ちどころをお話させていただいています。

中小企業によくある課題とは
BIZALOT お客様に共通して見える化される課題って何かあったりしますか?
半田 人件費と利益のバランスが悪いというのは、多くあるかもしれませんね。利益は出ているんだけど、それに対して人件費が著しく低いということなんですが、従業員を酷使しているという見方ができます。利益が上がっている分、従業員にも還元はしたいけど数字が読み込めてなくて、対応がわからないというお客様に明確な数字の把握をお手伝いするというのはケースとしては多い気がします。
あとよくあるのが、社長個人の支出が多すぎるというのが浮き彫りになる。公私混同になってしまっていることを認識いただくということがあります。
鈴木代表(以下、代表) 私が最近多いなと感じるのが、利益を減らして納税する額を少なくしなければならないみたいな知識だけが先行してしまっている経営者さんですね。この月次決算で会社の点数みたいなものも出るので「今は節税を努力するステージではないですよ、もうちょっと現実的な対策をとる段階ですよ」と、もっと儲かってから節税を心配しましょうとお伝えしています。
他のケースでは、会社の現預金に対して借入金が倍近くあるのに、この会社を事業承継したいと希望している経営者さんなんかもご高齢で増えてきていて。そこに対しては経営計画書の数字を用いて、現状の把握とどうすればいいのかということを話し合います。
BIZALOT 月次決算をスタンダードにしている中小企業っていうのは、そんなにいないんですか?
代表 月次試算表はもちろん作っているけど、月次決算として重要視している企業というのは、意外と多くはないですね。つまりは貸借対照表のバランスを見ていないと思います。売上がどうだとか、人件費が高すぎないかとか、税金を減らしたいということばっかりに目が行ってしまっている。貸借対照表を見てどう経営すればいいのか、将来の貸借対照表をイメージして経営していかなければならないんだということまで把握している経営者さんというのは、中小企業においてはとても少ないと思います。
BIZALOT 意外ですね。見方がわからないというのはあるかもしれないですが。
代表 税理士もみんなわかっていることなんですが、顧問を務める税理士自身も目の前の決算が忙しすぎるんですよね。なので試算表をお渡しして「はい。終わり」になってしまう。しっかり情報をお渡してあげるところまで、カバーしきれていないというのも、その理由の一つなのかなとは思います。経営者にしっかりと現在と未来の情報を渡すことも税理士の責任ですからね。
だから税理士変更の際に、今話してきたようなことができまるよとお伝えすると結構喜んでいただけることがありますね。それだけ数字の把握が顧問税理士と顧問先という関係では少ないんだろうなと感じます。

その課題は経営計画書が無いから起きている
BIZALOT 経営計画書は、どのような内容になりますか?
代表 社長の頭の中にある未来像というものを全て体系化するのがビジョン式経営計画書です。社長自らの言葉でこういう会社作りをしていくんだよ、この会社にはこういう未来があるんだよということを従業員さんに対して発表会形式で表明するという使い方をします。ビジョン式経営計画書では、経営理念からスタートして、そこに数字をリンクさせて5年後10年後に会社はこうなっていくよと、だからこの会社は潰れないんだよという未来を示します。なのでそこに向けて従業員さんに協力してねみたいな、経営者と従業員さんの共通のゴールイメージを持てるツールですね。導入してすぐは、従業員さんに向けてというよりかは、社長さんご自身の教育に寄与する場面が多いかなと思いますが。
BIZALOT 発表会ってのが珍しいですね。
代表 発表会が重要で、ビジョン式経営計画書というのは、作っただけでは誰も読まないんですよ。それを発表会にすることで社長さんだけでなく、従業員さんも巻き込んでいけるんですね。作った計画書は1年後に回収するんですが、1年目は、作っただけで読んだ形跡が全く見当たらないピカピカなままということが多いんです。継続していくと、その存在の重要性に気づいてくれて、皆で読みこんでるなというのが伝わってくるぐらいボロボロになって返ってきます。会社は急には変われないので、毎年毎年この計画書というものと発表会を積み重ねて、徐々に会社が変わっていく・良くなっていくためのものだと思います。経営者の考えやビジョンを経営計画書に落とし込むことで、そこから商品企画が生まれたり、サービスの作り込みまで広げることができるんです。
私たちももちろん取り入れていて、それまでは記帳して決算してっていうのが事業の全てで、日々それらを繰り返してるだけだから、低収益のままで、社員の給与も上げてあげられない状態が続いていました。今、そこから抜け出せてわかるのは、このビジョン式経営計画書でしっかりとした会社作りができたからなんです。
BIZALOT お話を聞くと、ビジョン式経営計画書も重要に感じますね。逆にないのが不安になってくるぐらい。
代表 経営者さんも目の前のことでいっぱいいっぱいになるんですよ。これが当たりまえですから。忙しいから経営計画書なんて作る暇ないよと、皆さんよくおっしゃるんですが、僕から言わせると経営計画書がないからいつまでも忙しい環境から抜け出せないんじゃないのと。いつまでたっても忙しいままで、5年後も変わらないっていう。それなら経営計画書を最初に作ってしまった方が早いと思います。
BIZALOT ビジョン式経営計画書を作るところを支援してもらえる?
代表 そうです。最初はどうやって作っていいかわからないと思うので、一緒に作る、そこから作れるようになってもらってという支援をしています。
あなたは何点?社長の成績表
BIZALOT 月次決算書、経営計画書があることで経営者さんも安心を実感できることがわかりました。これらのサービス以外にも、他にもあったりしますか?

香西さん(以下、香西) 決算ごとに作ってお渡ししている「社長の成績表」というものがあります。これは学校で昔もらった通信簿のようなものです。画像を参考にするとこれは社長さんの成績が4から3に上がったという結果がわかるんですが、どこがよかったから社長さんの点数が上がって、同時に会社がよくなっているということがわかる。逆に社長の点数が下がったら、今の会社の弱いところがわかるという仕組みになっています。なので、ここに手を打てばいいとか、銀行から見てここに手を打つべきだという点を一目でわかるようにしているツールです。
BIZALOT 画像の参考例で言うと、どのあたりが成績アップを支えた要因になりますか?
香西 返済能力の項目の点数が上がっているというのが1つかなと思いますが、借り入れがあって返済しているなかで返済原資が会社にたまってきているというのがわかるようになっています。
BIZALOT 社長さんご自身の成績がわかるって、他にないですもんね。これも有ると心配の種が消える素敵なツールですね。
ここまでお話を聞きながら思ったんですけど、鈴木代表のお人柄や半田さん、香西さんの雰囲気を見ていると優しいなぁって。恐くてふんぞり返ったような先生も多いじゃないですか。自分がわからないことも聞きにくい、聞くと怒られそうな雰囲気の先生って少なからずおられるんですけど、ビジョンさんは真逆の空気感なのがいいなって。事務所の雰囲気もかなりいいんじゃないですか?
半田 そうですね。職員の年齢層も結構幅広くて、それに伴って風通しがいいですね。みんなそれぞれが強みや専門性をもっているので、それらの情報を共有し合って、協力し合ってお客様のために取り組んでいます。お客さんへの対応という面でも気を付けていて、お客様がちょっとしたことなんだけど気軽に聞くことができる関係性ってとても重要だと思うんですね。聞きやすい環境や雰囲気を作るということができているのではないかなと思います。
BIZALOT ツールの強さもそうなんですが、この素敵な空気感って、他の事務所さんが真似したくてもできないと思いますし、ビジョンさん独自の強みなんだなと感じました。やっぱり顧問先と顧問という関係性も人と人ですもんね。
今回の参加いただいた中では入沢さんが一番後輩になられるのかなと思うんですが、入沢さんから見ての事務所の雰囲気っていかがですか?
入沢さん 私は新卒で入社して2年目になるんですが、一般的にある会社のイメージや、友人から聞く話と比較しても、凄く和やか雰囲気が事務所にはあると思います。困った時とか、わからないことがあった時とかにも先輩に聞きやすいです。その分お仕事もしやすいと感じています。
BIZALOT そういうのはお客様にも伝わりますからね。鈴木代表のお人柄と、経営計画書などの経営に必須なツールによってビジョン税理士法人さん自体も、経営が円滑に進んでいるというのがよくわかりました。
この記事を通じてひとりでも多くの経営者が心配ごとでがんじがらめな現状から抜け出せて、ビジョン税理士法人さんと手を組んで、会社経営をうまく進められると本当にいいなと思っています。今日は、皆さんどうもありがとうございました。
皆さん ありがとうございました。
取材後記
経営は思っているよりも、こつこつと地道なことの積み重ねなのだと改めて気づかされたリモートトークだったと思う。
経営計画書を策定し、会社のビジョンや将来像を明確にし、数的目標を掲げること。これを毎月継続しながら、月次決算をしっかり行い、将来像に沿った未来を見据えること。毎期の自身の成績表で1年を振り返り、次の1年の目標を再認識すること。
これらが重要だとわかっていて、サポートなしで実行し続けられる社長さんはほとんどいないのかもしれない。だからこそビジョン税理士法人の役割はとても重要かつ大きい。
もうひとつ付け加えると重要かつ大きな存在でも、親身に接してくれる事務所であるということ。優しくて、親身になってくれる事務所に顧問になってもらう方が、絶対にいい。厳しい先生が好きだという方もいるかもしれないけど。
ビジョン税理士法人さんがお付き合いしている顧問先数は約400件。この数字の先には、心配事を軽くしてもらい、経営に注力できている経営者さんがいる。これを機にそこの社長さんも、ビジョン税理士法人さんのお力を借りて、心配事を軽くしてみてはいかがだろうか。
ビジョン税理士法人
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