January 12, 2023 | Travel | シティホテル40
ステイケーションにワーケーション、デイユース。新しい生活様式の導入に伴い、進化を続ける都市型ホテルの中から、東京・大阪・京都の注目のアドレス40軒をご紹介します。
■ 大阪|天満橋〈Hotel Noum OSAKA〉
ゲストハウスの草分け〈Backpackersʼ Japan〉の子会社が手がける新しいホテルブランド〈Hotel Noum〉の第1号店。8階建てのオフィスビルを丸ごと改装し、1階には開放的なカフェラウンジを、屋上にはそのメニューを持ち込めるテラスを備える。旧淀川の大川がすぐ側を流れ、緑豊かな〈南天満公園〉が目の前に広がるのも魅力。客室は1〜4名までの計5タイプ。ドアハンドルやベッドはプロダクトデザイナーの山崎勇人、ロゴやサインはデザイナーの村手景子が手がけた。
■ 大阪|北新地〈Zentis Osaka〉
インテリアデザインは、世界のラグジュアリーホテルを手がけるロンドン拠点のタラ・バーナード&パートナーズ。柔らかい色合いの木目やレンガなどの自然素材をあしらい、太陽光をたっぷり取り入れることで温かみのある空間に。とりわけロビーから吹き抜けに延びる、特製のナチュラルレザーを手すりに巻いた石階段(写真)が象徴的だ。2階のレストランとバーでは、東京・中目黒のミシュラン1ツ星〈CRAFTALE〉の大土橋真也シェフが監修するメニューが楽しめる。
■ 大阪|肥後橋〈コンラッド大阪〉
水都大阪の美しい景観を望む中之島エリアに、ヒルトンの最高峰ブランド〈コンラッド〉が登場。高さ200mを誇る〈中之島フェスティバルタワー・ウエスト〉の33〜40階に位置する。内装デザインは橋本夕紀夫。「天空の離宮」をコンセプトに、日本の自然観にインスパイアされた和の要素を取り入れた。館内にある389点の現代アートも必見だ。中でも名和晃平による《Fu / Rai》(写真)はホテルのシンボルといえる作品。風神雷神像をモチーフにした高さ5mの彫刻がロビーで迎えてくれる。
■ 大阪|中之島〈graf porch〉
デザインオフィス〈graf studio〉の2階をフロアごと改装。オリジナル家具に囲まれて宿泊できるLDK+寝室2室を備えたレジデンスと、誰でも立ち寄れるギャラリーからなる新たなスペースに生まれ変わった。両スペースの間を可動式の引き戸で仕切り、レジデンスはリビングから寝室と奥に進むにつれてプライバシーが確保されるようゾーニング。それを縁側のようにギャラリーが囲み、仕切りを動かすことで家具のショールームや展示、料理教室など多様な使い方が楽しめる。