安倍晋三を裏で操った「最後のフィクサー」葛西敬之が、夜な夜な大森の小料理屋に官僚を呼びつけていた理由

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「葛西敬之?そんなたいして有名でもない企業経営者が、日本を牛耳ってたなんて、そんなわけないだろう」
本書を読む前は、多くの人がそう思うようだ。森功著『国商 最後のフィクサー葛西敬之』では、一企業経営者にすぎない葛西氏が、官邸の人事を牛耳り、霞が関と内通して政策に口を出し、はてはNHKの会長選びに介入してマスコミを支配する姿までが描かれる。しかも、国の重要な政策が、夜の小さな小料理屋で決められていたというのだから、驚くほかはない。             『国商 最後のフィクサー葛西敬之』連載第12回(2)