生田絵梨花「急ピッチで色気を身につけ…られるようにがんばります」 名作ミュージカルに出演 | ananweb – マガジンハウス

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半世紀演じ継がれる名作ミュージカル『GYPSY(ジプシー)』が日本上陸。数々の名女優が演じてきた稀代のステージママ・ローズには大竹しのぶさん。そしてその長女・ルイーズを演じるのが生田絵梨花さんだ。

「憧れの大竹さんと舞台でご一緒できるのがうれしくて。舞台上ではパワフルな大竹さんですが、実際は自然体でかわいらしい方。私もリラックスしてお稽古に臨めています」

ルイーズはのちにバーレスクの女王となる役どころ。一方で作中では歌や踊りに自信のない少女時代も描かれる。確かな歌唱力を持つ生田さんとは正反対の役のような…?

「いえ、私も素の動きが垢抜けないほうなので、少女時代のルイーズの演技は最初から『すごくいい!』って褒められました(笑)。でも後半のアダルトな世界観は自分の引き出しにはないので、美しい歩き方や魅せる角度を研究しています。初日までに急ピッチで色気を身につけ…られるようにがんばります!」

どんなときも純真でまっすぐ。そんな生田さんの思う色気とは?

「う~ん、その人を“もっと知りたい”と思わせる魅力のことかな。もしそうなら、自分と深く向き合い、新しい一面を自ら引き出せる人に色気は宿るんだと思います」

グループを卒業して1年あまり。舞台や映像など幅広い分野で新たな表情を披露するその姿は、さなぎから蝶になるルイーズとも重なる。

「昔からの仲間には『変わらないね』って言われます(笑)。たしかに変わらないし、落ち込んで沼にハマりやすいのも相変わらず。でも沼りながらも、ずぶりずぶりと一歩ずつ進めるようにはなってきたかな」

愛するミュージカルへの思いも少しずつ、でも確実に変化している。

「コロナ禍が一段落して観劇したとき、久しぶりに感じる舞台の熱に鳥肌が立って涙があふれてきました。目で耳で肌で、そこで起きていることを感じる…。こんなエンターテインメントは他にないですよね。見られることが怖くなった時期もあったけど、劇場に足を運んでくれる人がいる。それならぐるぐる悩んでる場合じゃない。届けたい。そのために何をすべきかが見えてきました」

今作中にも届けたいことは満載。

「音楽や劇中のショーも素晴らしいのですが、この舞台は親子の物語でもあります。親が子に望むこと、自立する子の葛藤。誰もが経験したこと、するであろうこと。私もしのぶさんに娘として本気でぶつかれるよう、もうひと踏ん張り…いや30踏ん張りはしたいと思っています(笑)」

Musical『GYPSY』 伝説のダンサー、ジプシー・ローズ・リーの回顧録をもとに、彼女の母・ローズが2人の娘を連れ、ショービジネスの世界で夢を追う姿を描く。上演中~4月30日(日) 池袋・東京芸術劇場 プレイハウス 作詞/スティーヴン・ソンドハイム 作曲/ジュール・スタイン 脚本/アーサー・ローレンツ 演出/クリストファー・ラスコム 翻訳・訳詞/高橋亜子 出演/大竹しのぶ、生田絵梨花、熊谷彩春、佐々木大光(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)、今井清隆ほか S席1万4500円 A席1万1500円 サンライズプロモーション東京 TEL:0570・00・337(平日12:00~15:00)  大阪、愛知、福岡公演あり。

いくた・えりか 1997年1月22日、ドイツ・デュッセルドルフ生まれ。乃木坂46在籍時から『ロミオ&ジュリエット』『レ・ミゼラブル』ほか数々の舞台に出演。2019年、第44回菊田一夫演劇賞受賞。グループ卒業後は舞台に映像にとさらに幅広く活動中。

ドレス¥71,500(ミュラー オブ ヨシオクボ TEL:03・3794・4037)

※『anan』2023年4月19日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・有本祐輔 ヘア&メイク・富永智子 インタビュー、文・大澤千穂

(by anan編集部)

https://ananweb.jp/news/479293/