March 7, 2023 | Art, Design, Travel | casabrutus.com
ラグジュアリーホテル〈インターコンチネンタル大阪〉に、イギリスのコンテンポラリーアーティスト、クレア・ラクストンの作品に没入体験できるゲストルームが期間限定で誕生。クレアの作品にインスパイアされた、オリジナルのカクテルとモクテルの提供もスタートします。
「インターコンチネンタル」「シックスセンシズ」など、世界で多彩なホテルブランドを展開する〈IHGホテルズ&リゾーツ〉。クレア・ラクストンとのコラボレーションプロジェクトは、ブランドの75周年を記念して、創業の地イギリスからスタートした。
2021年に〈インターコンチネンタル ロンドン パークレーン〉で、アートインスタレーション《The Elegance of Worldliness》を発表し、2022年にはドバイとニューヨークでそれぞれ、没入型体験作品を展開。
また、同年11月には世界各国の豊かな動植物を描いたユニークなデジタルアート10作品をNFTとして発売し、旅の楽しさや美しい自然との出合いを表現した。
ラクストンは写真や没入型インスタレーションなどを駆使した表現で知られるイギリス出身の現代アーティスト。制作拠点であるイースト・サセックスのスタジオ周辺の豊かな自然から着想を得て生まれたアートワークは、ダイナミックでありながら繊細さを持ち合わせ、見る人を惹きつける。〈ロンドン・アートフェア〉や〈アート・バーゼル〉などの展示でも注目を集める存在だ。
第3弾となる今回は、〈インターコンチネンタルホテル大阪〉29階に位置するレジデンスルームに、ラクストンの芸術的な感性が吹き込まれた。リビングダイニングには、これまでオンラインギャラリーでしか鑑賞できなかったNFTをデジタルサイネージで展示。日本をテーマにしたNFTには、国蝶に指定されているオオムラサキが優雅に舞う。
テーブルの上にはラクストンの作品世界をそのまま映し出したようなダイナミックなフラワーアレンジをディスプレイ。ダリアやアジサイ、スイートピー、デルフィニウムなど、オオムラサキの姿を想起させるパープルやブルーをメインにした色彩豊かな花々が、ゲストを出迎える。
同ホテルの20階にあるバー〈adee〉では、クレアの作品にインスパイアされた特別なカクテルとモクテルを3月11日から31日まで提供。食用バラがデコレートされた「クレア・ラクストンコラボレーションカクテル」は、シトラスとフローラルフレーバーが漂うジンにフレッシュないちごのピューレを加え、バラの蒸留水を吹きかけたドリンク。バラ科のイチゴの芳香と甘酸っぱさが口一杯に広がる。
「クレア・ラクストンコラボレーションモクテル」は、同ホテルオリジナルのブレンドティーにオレンジを漬け込んだシロップ、エルダーフラワーのトニックウォーターを合わせ、オレンジフラワーウォーターで香り付けした一杯。スモークしたオレンジがアクセントになり、大人の味わいを楽しめる。
ラクストンの作品にインスパイアされたオリジナルのカクテル、モクテルは、国内全10軒の〈インターコンチネンタルホテル〉でも提供されるので、期間中大阪に行く機会がない人も味わえるのが嬉しい(各ホテルによって料金は異なる)。
「旅とは胸躍る冒険、新たな文化との出合いの場」と考え、伝統を大切にしながらも常に想像を超える宿泊体験を提供してきた「インターコンチネンタル」。
今回のコラボルームでは、若手アーティストとのコラボレーションによって、その思いが一つの形になった。生命力溢れるアートと共に過ごすことで、心身をリフレッシュできるだけでなく、豊かなインスピレーションやエネルギーも受け取れそうだ。