「ソーシャルメディアはコミュニティではない」: 生理ケアの オーガスト 共同創業者ナディア・オカモト氏が語る、ブランド成長を支えるTikTok投稿

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オーガスト(August)は、ソーシャルメディアの力を借りて生理ケアについて語っている。

オーガニックの生理用品を販売するオーガストは、ひとつのアイデアでしかなかったところから、この2年間で、ターゲット(Target)などの店舗で販売する全国的ブランドに成長した。オーガストがこれほど急速に成長できたのは、TikTokのフォロワーのおかげでもある。共同創業者のナディア・オカモトは、早くからTikTokでオーガストを成長させると決めており、2021年にはゼロだったオカモト氏のフォロワーは、現在は400万人になった。

「私はTikTokをまったくやっタコとがなかった」というオカモト氏は、10月16〜18日に開催されたモダンリテールD2Cサミット(Modern Retail DTC Summit)にスピーカーとして登壇した。同氏のインタビューをモダンリテール・ポッドキャストに掲載した。

オカモト氏が重視していることのひとつは、親しみやすいコンテンツを作ることである。しかも、多く作ることだ。初期の頃、「半年間は、個人的に1日に80本から100本の動画を投稿していた。これは、優れたTikTokのパーソナリティになるために自分自身を訓練するためでもあったが、オーディエンスが進化したため、オーガストが制作するコンテンツを常にテストし変化させたかったからだ。そして同社は、生理について語るリアルでありのままのコンテンツが、通常もっとも反響を呼ぶことを発見した。

この戦略は、オンライン・パーソナリティとしてのオカモト氏だけでなく、ブランドとしてのオーガストも後押しした。オカモト氏がすぐに同ブランドを構築したのは、そのコンテンツとブランディングが独立したものにするためだったと述べている。「ナディア=オーガストにはしたくはない。自分がファネルのトップであるように、私自身がオーガストの1番のファンであるようにしたかったのだ」。

しかし、オーガストのデジタル戦略には、数百万人のフォロワーを惹きつけるだけでなく、もうひとつの層がある。同社は創業以来、ジェニーバ(Geneva)というプラットフォーム上にオンライン・コミュニティを構築してきた。オカモト氏によれば、これはパワーユーザーを増やし、同社が顧客と直接つながる場を作るための方法だった。現在、このグループには5000人以上のメンバーがいる。

同氏が常に心に留めているひとつの大きなことは、たとえ同氏のブランドがソーシャルメディア上で非常に普及しているとしても、コミュニティとしての側面は、はるかに深いことを理解する必要があるということだ。

「ソーシャルメディアは我々にとってコミュニティではない。オーディエンスだ」とオカモト氏は言う。

しかし、そのようなオーディエンスのために、オーガストは本来のルーツに忠実であることを確認することに注力している。それは、生理のケアや月経の問題について率直かつオープンに話すことである。しかし、それは行き過ぎではない。

オカモト氏が言うように、それは「挑発的であるための挑発的でないことを確認する」ことでもある。

オカモト氏との対話の中からいくつかの要点を以下に紹介する。これらは明瞭化のため多少の編集を加えたものだ。続きを読む

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