韓国EC大手クーパンが ファーフェッチ 買収:狙いは国内市場か欧米進出か?

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韓国のオンライン小売業者クーパン(Coupang)は12月17日、高級eコマースプラットフォームのファーフェッチ(Farfetch)をわずか5億ドル(約714億円)で買収すると発表した。同社は2021年に評価額230億ドル(約3兆2800億円)というピークを迎えたが、その価値は大幅に下落した。

ファーフェッチはクーパンの傘下で非公開会社として運営され、ファーフェッチ創業者のジョゼ・ネヴェスは買収まで同社に留まる。

クーパンCEOのボム・キム氏は、「ファーフェッチは、民間企業として着実かつ思慮深い成長を追求する一方、世界でもっとも高級なブランドのために最も高尚な体験を提供することに専念し直す」と発表。「我々はまた、あらゆるラグジュアリーブランドのクライアントのために、顧客体験を再定義するための絶好の機会を見出していく」とした。

ファーフェッチとクーパンはともに、パンデミックブームに大きな恩恵を受けた。韓国のeコマースプラットフォームであるクーパンは2021年に500億ドルの評価額で上場し、Farfetchはハイエンドブランドをオンラインで販売することでラグジュアリー市場を破壊し、中国のeコマース大手アリババ(Alibaba)や仏ケリングの会長兼CEOフランソワ・アンリ・ピノー氏が所有する投資会社アルテミス(Artemis)といった知名度の高い投資家を獲得することができた。

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