Brave のチャットボット「Leo」はプライバシーセーフなAIを実現するか

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チャットボット競争は、デジタルドキュメントの領域でさらに進化している。

プライバシー重視のブラウザ「Brave」は、AIアシスタント「Leo(レオ)」がPDFを読んだり、Googleドライブのファイルを分析したり、YouTubeの動画を書き起こしたりする機能を追加した。そこには、GitHub上のコード分析をしたり、Slack上のメッセージを要約することも含まれる。

ユーザーが読んでいる記事により詳しい視点を与える

GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートのページを読む際にはBraveは光学文字認識(OCR)と呼ばれる技術を使用し、ユーザーが見ているものをLeoが把握する。PDFの場合、Leoはファイルのアクセシビリティツリーに基づいた意味構造を理解するためメタデータを活用する。これは視覚に障害を持つ人々を支援するための機能スクリーンリーダーに利用されている。

個人所有のBraveは、ブラウザのサイドバーからアクセスできる。検索機能と統合されているので、ユーザーはLeoとチャットしてウェブサイトのトピックについて詳しく学んだり、潜在的な偏見を調べたり、異なる視点を探ったりすることができる。ブレイブ・ソフトウェア(Brave Software)のCTO兼共同設立者であるブライアン・ボンディ氏によれば、Leoの目標は「記事のライターと直接話すことの次に良い体験ができること。そしてその記事について質問できること」である。

ブレイブ・ソフトウェアは、JavaScript(ジャバスクリプト)を発明し、Mozilla(モジラ)を共同設立したブレンダン・アイク氏によって共同設立された。

ボンディ氏は「Braveは常にユーザーエージェントである」と述べる。「ユーザーのために動作するクライアントサイドのソフトウェアであり、サーバー運営者のためのものではない。しかし、Leoのゴールはユーザーが読んでいる記事や任意のコンテンツについて、より詳しい視点を与えることだ」。

プライバシーに配慮したLeo

当初はMetaのオープンソースLlamaAIモデルでLeoをトレーニングした後、Braveは1月にメタやGoogle出身の研究者によって設立されたフランスのAIスタートアップ企業ミストラルAI(Mistral AI)のモデルに切り替えた。

ボンディ氏によれば、Llama-2-13bを使用した場合、Mixtral 8x7Bよりも不正確な情報が多く発生する。「Braveは裏で検索機能の統合過程にあり、Leoの回答について事実チェックをしたり、正しい方向に導く手助けに役立つかもしれない」と付け加えた。

LeoはChatGPTCopilot(コパイロット)Gemini(ジェミニ)ほど有名ではない。[続きを読む]

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