あらゆる最新ツールに AI を搭載するGoogle。広告やマーケティングへの実践的な寄与は?

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Googleは4月9日から11日にかけて、年次イベントGoogle Cloud Nextを米国ラスベガスで開催しクラウド関連のさまざまな新機能を披露した。当然ながら、最新ツールの多くにAIが搭載されている。

Googleは9日の基調講演で、AIモデルや新しいチップから新しいコンテンツ制作編集プラットフォームまで、数多くのアップデートを発表した。90分のプレゼンテーションの主な焦点はマーケティングではなかったが、マーケティングやメディアの世界にとっても興味深い情報がめじろ押しだった。

GoogleはAIのアップデートにとどまらず、さまざまな業界の企業がすでにさまざまなAI製品を使用していることを強調した。たとえば、メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)のCEO、オラ・ケレニウス氏は短い動画に登場し、Google Cloud AIを販売店の仕事やコールセンターの改善、マーケティングの最適化に活用していると語った。

そのほかにもウーバー(Uber)、ウォルマート(Walmart)、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)などの幹部が動画で取り上げられていた。ここでは、9日の基調講演で語られたテーマをいくつか紹介しよう:

AIはパーソナライズの聖杯をもたらすことができるのか?

パーソナライズはGoogle Cloud Nextで言及されたAIの機会のひとつであり、いくつかの最新情報とユースケースが取り上げられた。たとえば、Googleはフランスの小売大手カルフール(Carrefour)がVertex AIを使用し、ターゲットを絞った商品マーケティングのキャンペーンを展開している事例を紹介した。

また、キャンバ(Canva)がAIデザインツールにVertex AIを採用していることも紹介された。さらに、P&GはGoogleのAIで写実的な画像やクリエイティブアセットを開発している。GoogleはWPPとの新たなパートナーシップも発表した。

WPPはオープン・メディア・スタジオ(Open Media Studio)というメディアアクティベーションツールにVertex AIを使用している。そして、オープン・メディア・スタジオをいち早く採用した企業のひとつがGoogleだ。

Google Workspaceのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、アパルナ・パップ氏は基調講演で、「Google Pixelチームのような広告主は、個々のインプレッションが配信される前に、どの広告がもっとも効果的かを予測できるようになる。キャンペーン期間中、何百万ドルものメディア浪費を回避できるようになった」と語った。[続きを読む]

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