ロレアルが韓国の“落とせるタトゥー”メーカーに資本参加 眉プリンターを共同開発

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 ロレアル(L’OREAL)はこのほど、韓国発のテンポラリータトゥー(落とせるタトゥー)メーカー、プリンカー コリア(PRINKER KOREA)の少数株式を取得した。ロレアルの社内ベンチャーBOLD(Business Opportunities for L’Oreal Development)を通じて投資をする。取引額は非公表。

 プリンカー コリアは2015年創業し、世界初のテンポラリータトゥー機器を開発。デバイスは軽くコンパクトで、アプリと連動して簡単に落とせるタトゥーを“印字”する。これにより、自宅や店頭で簡単に白黒もしくはカラーのタトゥーを楽しめる。アプリには1万2000のデザインをそろえるほか、アプリ上でオリジナルのデザインを制作し、それをタトゥーにすることも可能だ。

 初代デバイス“プリンカー S”は、20年1月に269ドル(約3万5000円)で発売し、2年後によりコンパクトなデバイス“プリンカー M”を約199ドル(約2万6000円)で発売した。同デバイスはわずか169gの軽さ、103mm x x 55mm x 75.5mmというコンパクトなサイズを誇る。またCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)のベスト・オブ・イノベーション賞やグローバルiFデザインアワードを獲得した。同社によると、アメリカ食品医薬品局の化粧品自主登録プログラムおよびヨーロッパ化粧品規則に関連する化粧品届出ポータルに準ずる化粧品グレードのインク・プライマー(接着剤の役割を果たす塗布剤)を世界で初めて提供しているという。

 プリンカーについてロレアルは、「タトゥーを通じた新たな自己表現の方法を提供している」と評価する。両社はここ数年にわたり、眉メイクを自由自在にカスタマイズできるアイブロウメイクアップアプリケーター“ロレアル ブロウ マジック”を共同開発しており、1月に開催されたCESで発表したばかりだ。同デバイスは、AR技術とAIアルゴリズムを用い、ユーザーの顔を解析して適切な眉メイクのデザインを提案し、即座に自動で顔にプリントする。

 バーバラ・ラヴェルノス(Barbara Lavernos)=ロレアル デピュティ チーフ エグゼクティブ オフィサーは、「当社の研究員は最先端のテクノロジースタートアップと協業し、ビューティの未来を作り上げている」とコメント。同社は22年11月に同じくBOLDを通じてフランスのバイオテック企業、マイクロフィト(MICROPHYT)の少数株式を取得した。「今回の投資により、誰しもが自由に自己表現できるような最先端のビューティテクノロジーを生み出すことを可能にする」。

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