リアルクローズ市場の実力者がジュエリーブランド「アフェクト」開始 ヒットの法則をジュエリーに応用

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 オンワード樫山のECを主軸ブランド「ネイヴ(NAVE)」を手掛ける宮井雅史、スタイリストの福田亜矢子、斉藤くみの3人が、宝飾産地である山梨のジュエリーメーカー、ラッキーアンドカンパニーのもとでジュエリーブランド「アフェクト(AFFECT)」を立ち上げた。30〜40代女性のリアルクローズ市場で実績のある3人だけに、ジュエリーも消費者のかゆいところに手が届くデザインや仕様が魅力。産地企業と組むことで、品質に対する価格も抑えている。

 「ジュエリーはベーシックなスタイリングに味つけするアイテムとして、マーケットの中で重要度は高い。ここ数年で、消費者がかなり重視するようになってきた価値である“シーズンレス”(シーズンを超えて使えること)を体現するアイテムでもある」とプロデューサーを務める宮井は立ち上げ意図を話す。自身がこれまで手掛けてきたブランドの中でもジュエリーを企画したことはあったが、「重要なアイテムにもかかわらず、(片手間で展開する形になってしまい)どうしてもMDがおざなりになっていた。『餅は餅屋』として、ジュエリー専業メーカーと組むのがいいと考えた」。

 デビューシーズンは、シルバー925と、そこに18Kメッキを施した2素材を軸にし、ボールやスクエアチェーンといったスタンダードなモチーフを採用した。太さの異なるチェーン2本が一体になったネックレス(1万6500円)や、重ねづけが楽しめるサイズの異なるチェーンリング6本のセット(2万2000円)など、スタイリスト2人がディレクターとして参加しているからこその「どうつけるか」まで考えられた提案が肝。ネックレスの留め具は全てマグネット式で、着脱のイージーさを追求。「はいていてラクなウエストゴムのパンツがマーケットの主流になったように、従来型の留め具だとネックレスの着脱が難しくてストレスだという声があった」と宮井。

 「デニムに似合うように」と企画したアコヤパールのネックレスやピアスは、産地メーカーの技術が光る商品。フォーマルに見えがちな1連ネックレスは、1珠だけ細いチェーンが巻かれたパールが混ざっており、モードな感覚を添えている。チェーンには実際にパールに巻きつけているのではなく、3Dプリンターで形を決め込んでチェーン状に出力することで、パールが抜けないようにしているという。6ミリ珠の1連ネックレスが2万2000円、ピアスが1万5000円。8ミリ珠のネックレスが2万5000円、ピアス1万8000円。

 4月15日に「アフェクト」の単独ECサイトをオープンし、卸販売も開始。6月以降、他社アパレルブランドやセレクトショップ、百貨店などでポップアップイベントも行っていく。

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