資生堂が米国皮膚科医発スキンケアブランドを買収 北米や欧州、アジア地域などに販売網拡大

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資生堂はこのほど、連結子会社の資生堂アメリカズを通じ皮膚科学をベースにした米国発プレステージスキンケアブランド「ドクターデニス グロススキンケア(DR.DENNIS GROSS SKINCARE)」を手掛けるDDSスキンケアホールディングスを買収すると発表した。買収金額は450万米ドル(約640億円)で、2023年12月期における資生堂グループの連結業績に与える影響は軽微とする。今後は事業規模拡大による経済効果、技術面やバックオフィスの面でシナジーを期待する。

「ドクターデニス グロススキンケア」は、2000 年に米国ニューヨークで誕生。皮膚科医であるデニス・グロス博士と妻のキャリー・グロス氏が「健康的な肌の実現により、全世界の全ての人々の生活に変化をもたら すこと」をミッションにスタートした。主力商品の “アルファ ベータ デイリーピール”は、日常的に自宅でできる拭き取り用ピーリングとして新たな美容習慣を創出した。

資生堂はスキンビューティ戦略に基づいたプレステージブランドのグローバルポートフォリオを拡充し、シナジーももたらすブランドとして位置づける。同社によると「皮膚科医などの専門家などが開発に関わっている、または監修した化粧品」の市場は世界で大きな成長が期待されることから、北米や欧州、アジア、オーストラリアで販売する。

今後は、同社の研究開発力はもちろん、グローバルに展開するプラットフォーム、経営資源を生かし、「ドクターデニス グロススキンケア」をプレステージスキンケアブランドの主力ブランドとして育成する。

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