特集 フランチャイズビジネス 第2回フランチャイズ・ショー大阪 2022 |夢見る株式会社

取材展示会概要
展示会名:第2回フランチャイズ・ショー大阪 2022
会 期:2022年7月21日(木)~22日(金)
会 場:インテックス大阪
主 催:日本経済新聞社

ネットやゲームが普及した昨今、子どもの習い事として需要が増えつつあるのがプログラミング教室だ。中でも、子どもが楽しみながら学習できるカリキュラムが特徴の「ロボ団」は、国際大会出場者も輩出する実力の教室である。
夢見る株式会社が運営する「ロボ団」は、最近は「エディオンの中に出店する」というフランチャイズビジネスをおこなっている。どのような内容なのか、株式会社エディオンのロボ団推進課課長、石垣直之氏に話を伺った。

―フランチャイズオーナーを検討されている方に向けて、どのようなビジネスなのかご紹介いただけますか?

こちらのビジネスは「ロボ団」という小学生に向けたプログラミング教室を、直営とフランチャイズとで運営しております。
もともとフランチャイズの募集はしていたのですが、今回は「家電量販店のエディオンの中で空いているスペースを使って出店しませんか」という内容の募集でして、この方法でやるポイントとしては三つあります。
一つ目は、路面店で出店するよりもコストをかなり抑えられるということです。子供の送り迎えがしやすくなる駐車場・トイレなどの設備が、家電量販店であれば必ずありますので、教室部分の小さなスペースだけですぐに開校ができるんです。
二つ目は、集客・宣伝力の高さです。エディオンが独自のメディアをもっており、チラシを打ったりなど募集の協力ができるので、単独でオープンされるよりも集客が見込めます。さらに、もともとエディオンを使っているお客さんがいますので、教室見学や入会に繋がりやすいです。
三つ目は、これから出店するという際に、我々がリサーチして選び抜いた店舗の情報をすぐにご用意できます。「ここなら子供の数もあり、うまく集客すればプラスになる」というのが見込まれている場所なので、安心して出店していただくことが可能です。

―それなら始めやすくて安心ですね。教室のカリキュラムはどのような内容ですか?

内容はレゴブロックを使用し、子どもがとっつきやすい学習モデルになっております。プログラミング言語の学習は「Scratch(スクラッチ)」を使っているのですが、こちらも非常に簡単なブロックを組み立てるだけでプログラミングができるようになっております。
下は年長さんからスタートが可能で、順番に次のステップへ進んでいくと最終的にはプログラミング言語の「Python (パイソン)」まで学べるので、しっかりと知識を身に着いて最終的にはアプリ開発までできるようになるかと思います。
私たちの生徒さんは、世界最大の国際ロボットコンテストである「WRO(World Robot Olympiad)」に毎年出ているんですよ。なのでこのカリキュラムをちゃんとこなしていけば、世界大会に出場できるまでのプログラミング知識・技術は身に着きます。

また、現在いろんな企業とコラボしておりまして、ジャックスターさんや近鉄さん、最近ですとエプソンさんなんかもそうです。「自分が学んでいるこのプログラミングが、社会で実際にどう使われているか」を体験し、「社会と繋がること」を最終ゴールとして教育を届けるというビジネスモデルになります。

―先ほどイニシャルコストはかなり安く抑えられると伺いましたが、個人か法人ですと、どちらが御社のビジネスにマッチしますか?

どちらもマッチしますね。非常に始めやすいビジネスなので個人の方でも大歓迎ですし、法人の方ももちろんやっていただけます。こちらとしては、どちらに寄っているかと聞かれると難しいのですが、現在の数としては個人のほうが圧倒的に多いですね。

―やはりそれは、イニシャルコストが安く抑えられる点と、集客効果が高い点によるものでしょうか?

そうですね。もともと教育って、どうしても人に経費が結構かかってしまうので、大きく儲かるビジネスではないんですよ。また、教えられる生徒の数も決まっていますので、アパレルとかそういう業界みたいに「売れたから儲かる」というわけでもないんです。エディオンもそうなのですが、法人さんが新規事業として始めようとするとどうしてもCSR的な観点が強く、社会貢献という意味での事業になってくるので、そういう意味では個人のほうが合っていますね。

―始められる個人の方というのは、ある程度プログラミングの知識がある方が多いのでしょうか?

比較的そうでもないですね。もともと学習塾をやっている方などが、空いた時間を使ってプログラミングも教えるということはあります。
もちろんプログラミング未経験の方も、研修などでカバーしているので大丈夫です。その分お金は頂いておりますが、一番初めに導入研修をやっておりまして、実際に先生になるまでのサポートも致します。

―現在の展開数はどのくらいでしょうか?また、その内のどのくらいがフランチャイズですか?

現在の規模は全国で100教室、生徒は5000名以上が在籍中ということで、日本国内のプログラミング教室としてはかなり大きな規模になります。あとは海外にも出しておりまして、実際に動いてないところもあるので実質3店舗、ドバイ・ハワイ・トルコがあります。
現在展開しているものの内訳としましては、ほとんどがフランチャイズですね。

―エディオンさんの一角に出店されるようになったのは最近でしょうか?

昨年一年間で色々と試したんですよ。というのも、同じエディオンでもロケーションが違って、駅前だったり、郊外の商業施設内にあったり、郊外でも路面店だったりするんです。それぞれのケースに「ロボ団」を出店していろいろと確かめて、「この集客の仕方・ロケーションならオーナーさんに売れるな」という、一番はまる「ロボ団」の出し方を見つけたんです。そして新しいモデルとして開発を始めたのが昨年の、今から半年ほど前ですね。そして、いまエディオンの中に7店舗くらい出店してもらっています。

―いまお話しいただいたのも同業他社との差別化ポイントだと思うのですが、他にもなにか差別化ポイントはございますか?

他社さんは一人で黙々と学ぶというものが多いのですが、「ロボ団」のカリキュラムはペアワークなんですよ。必ず教室で毎回違うペアを組んでもらって、それぞれが協力しないと最後までいかない内容になっているんです。こうしてチームワークを学ぶことをカリキュラムに取り入れているのが、また一つ他社と違う点かと思います。
また、プログラミングも作る側とチェックする側に分かれているんです。実際に作った子とは別の子が、動かしてどうだったかをみて「ここが違うんじゃないの」というチェックを返して、プログラミングを作り変えさせるという流れでチームワークを培っています。

―店舗数は現在どのくらいのペースで伸びていますか?

最近はちょっと行ったり来たりですね。100から増えてみたり下がってみたりで、今はそんなには増えてないです。

―新型コロナ禍の影響を受けていたりするのでしょうか?

業界全体としてはかなり影響を受けていて、他社のプログラミング教室だけではなく習い事全般はけっこう影響があったと思います。
ただ、うちは生徒数がずっと右肩上がりで伸びているんですよ。売上としては125%という数字が出ています。もちろん新型コロナがなければ、もっと売り上げは伸びていたかと思うのですが、それでもうちはまだ影響を受けていない方だと思います。

―新型コロナ禍で他が大変な状況でも、ロボ団さんはしっかり業績をのばしていらっしゃったのですね。内容の充実さだけでなく、いかなる時でも続けやすい安定さを兼ね備えているということですね。

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