特集 フランチャイズビジネス 第2回 FRAX TOKYO|デュラクスジャパン株式会社

取材展示会概要
展示会名:第2回 FRAX TOKYO
会 期:2022年1月13日(木)~15日(土)
会 場:東京ビッグサイト
主 催:RX Japan株式会社 (旧社名:リード エグジビション ジャパン)

第2回FRAX TOKYO会場内に目を引く大きなドームがある。ビニール製で白い骨組みで組まれたドーム型のテントは、一目でこのブースが何のフランチャイズを展開しているかを理解させてくれる。

そうグランピングの運営だ。

昨今のアウトドア市場の隆盛は、あえてここに記すまでもなく誰もが知っていることだろう。そんなアウトドアブームを追い風に、自社のドーム型テントを通じてグランピングから地方創生までを担おうとしている企業がデュラクスジャパン株式会社だ。

代表の前田雄一氏に話を聞いた。

ーこのドームテントよく目にします。

前田社長(以下、社長) ありがとうございます。一応ですね私共の調べでは、うちがこのドームテントを日本一導入しているんです。

もともとはグランピングのツールメーカーなんですけど。ファブレスでこの台風でも飛ばないドームテントを製造しています。

ー今回、誌面で初めて貴社を知ることになる読者もいると思いますので、ぜひ貴社のビジネスを教えて下さい。

社長 私たちはこの3~4年で全国35施設に、グランピング施設を作ったり、ツールを導入させてもらったんですけど、やっているうちに「うまくいくグランピング施設」「うまくいかないグランピング施設」が分かってきて、そこからうまくいくグランピング施設の定義を自分たちなりに積み上げてきたんですね。それで自社でもやるようになりまして、昨年の6月から毎月のように出店していっています。グランピングといっても山を削ってやるというよりは、オートキャンプ場をグランピングに、道の駅をグランピングに、廃校舎をグランピングにという活動をやっています。

今回は、これまでの活動の中で温泉旅館が持っている遊休地をグランピングにするというのが、とても効率がいいというのがわかってきたので、温泉旅館さんに「グランピングをしませんか?」ということを提案しています。ただ、なかなか温泉旅館さんも資金面などの不安からリスクを取れないということが多いので、こちらでオーナーさんを募って資金を集めて温泉旅館さんの遊休地にグランピング施設を作り、温泉旅館さんにはそのグランピング施設の運営をしてもらうという事業を行っています。

ー出資者と管理者を別々にしてリスクヘッジしたグランピング施設運営ができるということですね?

社長 そうです。オーナーさんは運営はしたくない人が多いので、マンション経営みたいなものですね。

それで今あるグランピング施設はキャンプ場の延長線上みたいなところが多くて、利用客の満足度をそんなに得られていない現実があるんですね。でも温泉旅館がやると、ちゃんと運営してくれるので、利用客の満足度が高くなるんですよ。ホスピタリティもあるし、料理もおいしいし、何より温泉があると冬でも稼働できますし、何より温泉施設があるところというのは街自体にも魅力がたくさんあるので、それも巻き込んで利用客に楽しんでもらえるんですよ。

なので今回の第2回FRAX TOKYOではオーナーさんを募って、温泉旅館さんとマッチングしていくっていうビジネスをやっています。

マッチングした後は、僕たちのブランドであるデュラクスアウトドアリゾートって施設名にて運営していく形です。

ー温泉旅館さんもうれしいし、オーナーは利益がでるとうれしいので、相互関係がいいですね。

社長 そうなんですよ。温泉旅館さんにも利益が出るので、効率がいいんですよ。コロナ禍でダメージを受けた温泉旅館さんは困っているところも多いので、助けるっていうのはおこがましいんですが。

ーオーナーさんは企業が多いですか?個人が多いですか?

社長 企業が多いですね。マンション経営より理論上利回り高いんですよ。企業がオーナーとなって別荘を持ちたいとか、自分が使える家族が使える社員が使える福利厚生の施設として持ちたいというものであったりとか、あとはワーケーションとかに使えるという観点で出資いただく事が多いですね。保養所って考えですね。オーナーが使わないときは、温泉旅館さんが運営してくれるので利益もでますからね。

主語が自分が欲しいというものにしながら、何よりメンテナンスしてくれて、利回りが期待できるという形で、利回りを最後に置いています。波がどうしてもあるので、会社としてまずは使いたいといいう考えをもってもらえるといいと思います。

ー現在の展開数を教えてください。

社長 21年7月に1つ、11月に1つ、12月に1つ。22年の3月にも1つ、5月にもう1つみたいなペースで展開していっています。具体的な計画では、3年で50施設って考えていたんですけど、もしかするとこの1年で50施設増えそうな気がしますね。今回の第2回FRAX TOKYOのおかげで。

ーすごい勢いですね。アウトドアブームの後押しもありますか?

社長 そうですね。ただ施設としてはビラとかに近いラグジュアリーな施設を作るので、アウトドアっていうよりもホテルに近いんですよね。ビラとかで6000万円ぐらいかかるんですが、だいたい1/3以下ぐらいでできてしまうんです。けれども利用者の体験価値はこの6000万円とあまり変わらないという価値を提供できるようになっています。

ー同業他社との違いを教えてください。

社長 例えばグランピングツールのテントメーカーさんとしては2,3社あるんですけど。僕たちはグランピングの運営のサポートもやって、プロデュースもやって、メーカーもやっています。そういう会社は多分ないんじゃないかなと思います。

例えば、グランピングを作る会社だと、町の工務店からまあ大手の建築会社とかがあると思うんですけど、その人たちは運営まではしていないので、作るだけなんですよね。そこは大きく違いがあって、例えばグランピング施設を作るっていうときに、土地探しからあのコンセプト設計から、そのハード面からインテリアコーディネートから集客からメンテナンスまでっていう運営全般サポートを全部一貫してやるんですよ。なので土地探しから集客運営までやるっていうところは、ないんじゃないですかね。

グランピングって地方創生なんですよ。施設を起点に波形200キロぐらいから集客ができるので、田舎町に本来、来なかったりする人が足を運んでくれるようになります。今後は、京丹後にある廃校舎に本社を移転して、そこで農業とつながったり、雇用を促進したりというシナジーを作っています。ビジネスではあるんですが、意義のある活動のひとつにグランピングがあるというイメージで捉えてもらえると良いかなと思います。

デュラクスジャパン株式会社 代表取締役 前田雄一氏

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