特集 フランチャイズビジネス 第3回FRAX TOKYO|NeweZ株式会社

第3回FRAX TOKYO
会期:2023年1月12日(木)〜14日(土)
会場:東京ビッグサイト
主催:RX Japan株式会社

農業に関わる人々の高齢化や地域の過疎化などで人手不足が問題となる中、増え続けているのが耕作放棄地。環境問題にも大きな影響を与えている。

そんな中、栽培が簡単なブルーベリーに着目して耕作放棄地を農地化し、投資事業を行っているのがNeweZ株式会社だ。第3回FRAX TOKYO特集の今回は、そんなNeweZ(ニューイッツ)株式会社の代表取締役である片野隆太(かたの・りゅうた)氏に話を伺った。

NeweZ株式会社代表取締役 片野隆太氏

✔️初期費用200万円で始めるブルーベリー事業への投資

ーー御社のことを初めて知る読者に向けて、御社の商材についてご説明いただけますか?

片野氏(以下、片野) まず、弊社では農園のオーナー様を募集しています。千葉県内の耕作放棄地、いわば使っていない農地を活用し、そこでブルーベリー農園を作ることを目的としております。

オーナー様がブルーベリー農園を運営するにあたって必要になってくるのが、作業をする人手や出荷の販路ですよね。あとは、農地法という法律関係の申請や栽培の指導も必要となります。こういった運営していくにあたって必要なことについては、全て弊社の方で行います。投資物件としてこのブルーベリー事業をしていますので、農業のことはよく分からないけど始めてみたいといった興味がある方にとってはすごく始めやすいものとなっています。

ーー農地の費用を一部負担して、それで権利を得られるといったイメージでしょうか。

片野 そうですね。権利というよりは、区画を購入していただく形になるので、土地自体もその方の名義になります。

ーーなるほど。ところで農業の事業にもいろいろある中、なぜブルーベリーなんでしょうか?

片野 ブルーベリーは栽培しやすく、素人でも育てられるんですよ。管理としても、年に1回の選定作業、年に1回の追肥をあげる、年に5回草刈りをするだけなんです。 そのため、オーナー様に負担していただく人件費も抑えることができるんですよね。

ーー確かに栽培しやすそうですね!ちなみに、片野社長がブルーベリーのビジネスを始められたきっかけは?

片野 もともとは私、太陽光発電を販売する会社に勤めていたんです。ソーラーシェアリングといって、太陽光発電を行っている下で行う農業に関わる部署にいました。

太陽光発電の下で何を作ろうかということで、ブルーベリーに出会ったんですよね。日本プルーベリー協会という、全国で900社ほどの農家さんたちが集まっている会の会長さんが千葉県木更津におりまして、ブルーベリーのことを詳しく教えてもらったんです。それが5、6年前でした。

ーーなるほど。

片野 実際に太陽光発電とブルーベリーをセットで販売しようとした時に、お客様の方から「太陽光発電とセットではなく、ブルーベリー農園だけやりたい」というお問い合わせが多かったんですよね。その要望を受けて勤めていた会社に話を持ちかけたところ、やはりその会社は太陽光発電の販売がメインであって「うちは農業はやらないよ」と言われてしまいました。

しかし日本ブルーベリー協会に出会った縁もあったので、私自身でブルーベリー農園の会社を始めることにしたんです。

ーーそうだったのですね!現在、個人と法人ではどちらのオーナー様が多いですか?また、始めるにあたってはどのくらいの資金が必要なのでしょうか?

片野 法人の方が多いですが、個人の方も結構増えてきています。初期投資としては、小額の200万円からスタートすることができます。農業については融資が厳しいので、自己資金にはなってしまいますけど、200万円からスタートすることができます。

ーーちなみに初期投資の際に、事業再構築補助金は使えるのでしょうか。

片野 農業単体では難しいですね。例えば、観光農園などでお客様を呼ぶような農園づくりに関連する設備の費用には適用できることはあります。ただ、自己資金ゼロで始められる場合は各市区町村のほうで認定農業者として認められるケースもありますね。そのハードルをクリアすれば、法人ならば金利0.3パーセントで、10億まで借りることができるといったものです。

あとは、補助の制度もありますね。個人の新規就農者に対し1,000万円ぐらいの補助が出て、それを元に農業を始めることができます。ただ、今回のように投資として、副業として農業に携わる場合には、自己資金が必要になるんです。

ーーなるほど。 自己資金が用意できれば、個人でもできそうなビジネスなんですね。今現在はどのくらいのオーナー様がいらっしゃいますか?

片野 去年で約32農園作ることができました。今年度も、30か所ぐらいの農園を作ります。 次の段階としても、また同じく30か所ぐらいは増やしていく予定ではいますが、あと2、3年をめどに、オーナー様の募集はやめようと思っています。というのもブルーベリーが増えすぎても、市場価値が下がってしまうからです。

ーーでは、始めたいなと思ったら早い方がよさそうですね。フルーツ農園の事業を行っている同業他社さんでブルーベリーを扱っているところがあるかどうかというとちょっと微妙な部分はありますが、他と差別化できてる点はありますか?

片野 やはり、全てをサポートしてるという点ですね。似たようなことをやられてる企業さんと比べてみると、栽培する人手まではご用意できないというケースが多いです。販路についても決まってないところも他ではありますからね。

また、弊社ではブルーベリー農園の事業のほかにブルーベリーの美容液など新しいものも作っています。今後の発展性もあるところが強みですね。

ーーちなみに、栽培したブルーベリーは御社にも買い取ってもらえるのでしょうか?

片野 そうですね。ゆくゆくはそうしたいと思っています。

ーーそれはありがたいですね!最後に、読者に向けてアピールしたいことがあったら教えてください。

片野 はい。オンラインでも、zoomでその都度相談の場を設けさせていただきますので、全国どこからでもお気軽にご相談いただければと思います。ぜひ、お問い合せください。